【移転と、これからの工房の話】
ご無沙汰しております。
板橋の印刷所からスタートした弊工房ですが、来年からは市ヶ谷に拠を移します。


「市谷の杜 本と活字館」
大日本印刷が2021年2月にオープンする文化施設
「市谷の杜 本と活字館」一階スペースの一部を使わせていただくことになりました。
こちらは
“DNPの事業の原点である活版印刷の職場を一部再現し、文字のデザイン、活字の鋳造から、印刷・製本までのプロセスを展示、紹介する施設”
…とのことで、
ベントン彫刻機、活字鋳造機、文選用のウマ、植字台、校正刷り機、本機印刷機まで 活版に必要な環境が一通り揃っています。
これを活かして、展示と印刷所を兼ねた活版印刷の館として運営していくそうです。
(一部を工房として使わせてもらうとはいえ、来館の方に「あのおじさんは何をしているんだ?」と思われると迷惑をかけてしまうので…
基本的には“活版職人が作業する姿”の動態展示に努めます。)



【FUPとしての仕事に関して】
まだ稼働してみないとなんとも言えませんが、
いままでのお客様からいただいている仕事や、新規の案件のご相談もできる範囲でお受けしていけたらと考えています。
ただ自分の体力と時間も限られてくるので、今までのようにすべてお受けするのは難しく。
内容によっては、お断りさせて頂くこともある…というのが正直なところです。

FUPは前身の内外文字印刷から、書籍の本文組み部門を引き継いでいます。
その技術を使用した書籍関連の仕事は、今のところ自分たちにしかできないことです。
カードなどのペラものはまだ請けておられる活版印刷所があることですし、若く熱意のあるプリンターもたくさんいらっしゃいます。
私どものほうでは今後は、環境・技術ともに活字本文組のできる場を残すことに注力してまいります。

まずは2月、市ヶ谷でお待ちしています。一般開放などのご案内は大日本印刷からのリリースをお待ちください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


溪山丈介